経済と経済学をつなげるブログ

「地位財」と「非地位財」という考え方

2018/10/09
 
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経済学修士取得。 今は金融業界で営業として働くサラリーマンです。 リサーチ職(エコノミスト)、経済学博士取得を目指して奮闘中。

こんばんは、サーズです。

今日は『幸せのメカニズム』から、「地位財」「非地位財」という考え方を取り上げます。

 

「地位財」「非地位財」とは

経済学者のロバート・フランクが作った言葉。

ロバート・フランクは、邦訳もされている『幸せとお金の経済学』の著者です。

 

イギリスの心理学者ダニエル・ネトルが、著書『目からウロコの経済学』の中で、以下のように解説しているそうです。

・地位財(positional goods)  他人と比べて自分がどのような地位にいるのかを示すことで満足を得るもの。

               ex)所得、社会的地位、物的財(土地、マイホームなど)

・非地位財(non-positional goods)  他人との比較なく満足が得られるもの。

               ex)健康、自由、愛情

 

 

※ここで、愛情だって、他人との比較の中で満足を得るんじゃ…?と思いましたが、前野先生はそう思わなかったようです笑

地位財と非地位財の区別が難しそうですが、ここでは厳密にわける必要もないのかもしれません。

物的財のうち、奢侈品なんかは地位財かなあと思いますが、

生活必需品は非地位財に近そうですよね。

経済分析の中できちんと定式化している論文を読んでみたい・・・!というのは独り言ですが。

 

それぞれの特徴

ロバート・フランクは、地位財は、人間がこれからも自然淘汰によって、勝ち残って進化していくうえで必要なものであり、

非地位財は、個人の安心・安全な生活をするために必要なものであると主張しています。

 

これに対し、前野先生は、短期的な幸福をもたらす地位財と、長期的な幸福をもたらす非地位財をどちらもバランスよく求めることが重要でないかと主張しています。

 

私は、これらの主張の真偽がどうというよりは、そもそも、

地位財による幸福は長続きしないのに対し、非地位財による幸福は長続きする、という所に疑問を持っています。

個人的な見解ですが、学歴や所得はある程度の年数が過ぎたとしても自慢げに話す大人がいるように、長期的な幸福を得ている人もいるのでは。また、非地位財による幸福・・・例えば、愛情によって得られる安心は、パートナーとの関係が短期的であれば、そこから得られる幸福は短期的になるのでは?と思います。

 

まとめ

この概念を使った色々な論文が読みたい!!!

今日は以上です。笑

 

 

 

 

 

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経済学修士取得。 今は金融業界で営業として働くサラリーマンです。 リサーチ職(エコノミスト)、経済学博士取得を目指して奮闘中。

Comment

  1. shuhei より:

    Chia-Hui Lu “Social status, compulsory education, and growth,” Economic Modelling 68 (2018), 425–434
    いま私が修論を書くためにサーベイしている論文ですが、これなんかは学歴をsocial statusとしたモデルになっています。
    面白そうだと思われましたらご一読いかがでしょうか。

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