経済と経済学をつなげるブログ

<保存版>幸福度とGDPの関係

2018/09/13
 
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経済学修士取得。 今は金融業界で営業として働くサラリーマンです。 リサーチ職(エコノミスト)、経済学博士取得を目指して奮闘中。

こんにちは、サーズです。

今日も引き続きジャケ買いした本『幸せのメカニズム』から取り上げます。

この本とても面白い。

著者の研究スタンスもとても興味深い。

人間を知るためにロボットの研究をしていて、それでもわからなかった人間の感じる幸福を研究したくなって今に至るという方。

私も常に何のために研究しているか明確にせねばと思うとともに、経済学に固執せずに柔軟に色々と吸収しないとな、と思いました。

GDPが高いほど幸福か?

図:「幸せのメカニズム」前野隆司著 第1章 p55

こちらが一人当たりGDPと幸福度の散布図。

丸の大きさがGDPを表しているので、少し注意が必要です。

一人当たりGDPと幸福度の関係を考えるときは、丸の大きさは無視しないとだめですね。

この表かなり面白くて、近似曲線を描いたら、右上がりですが、傾きは水平に近くなりそう(=一人当たりGDPと幸福度に正比例の関係なし)ですよね。(何回も言いますが、丸の大きさにだまされたらダメです)

丸の大きさ=GDPの大きさを示していますが、GDPについても幸福度が高い国ほど丸が大きい様子は見て取れませんね。

・一人当たりGDPが上がったときの幸福度が上がり幅は小さい?

・GDPが上がっても幸福度が上がるとは限らない

ということが言えそうです。

前野先生は、

・全体としてGDPが高い国ほど幸福度にばらつきは少なく、GDPが低い国ほど幸福度にばらつきがある

・日本は一人当たりGDPが同程度の国と比べると、中程に位置する

・同じような研究はいくつかあるが、その度に結果が変わるので注意が必要

と述べています。

GDPが小さくても幸せな国、GDPが高くても不幸せな国

先ほどの表は色々なお国柄も見て取れます。

表を4つに分割して特徴を見ていきます。

1人当たりGDPが小さくても幸せな国

スイスやオランダよりも幸福度が高かったのが、ナイジェリア

続いて、ガーナ、コロンビア、ウズベキスタン…となります。

アフリカや南米諸国は幸福度が高い国から低い国までそれぞれありますが、特に上記の国は幸福度が高いようです。

ナイジェリア…?

ボツワナには大学時代に行ったことがあるのですが、確かに毎日晴れているし毎日歌って過ごしていた気がします。笑

確かにノーストレスで楽しくて、当時はここで暮らすのもいいなと思っていました。笑

一人当たりGDPが大きくても不幸せな国

ここに分類されるのは、オーストラリア、アメリカ、アイルランド、イタリア、香港

どの国もあまり不幸せなイメージがなく、むしろ日本がこの分野で筆頭なのかと思っていましたが…笑 違うようです。

一人当たりGDPが大きく、幸せな国

これが一番理想ですが、ヨーロッパ特に北欧が強いですね…

スイスがずば抜けていて、オランダ、フィンランド、デンマークが続く。

ドイツはその後ぐらいでしょうか。

GDPも大きく、一人当たりGDPも幸福度も高いのはドイツですね。

これも少し意外な結果でした。

一人当たりGDPが小さく不幸せな国

ルーマニア、エジプト、セルビア、リトアニア、次いで中国

中国はGDPが大きくて不幸せな国の筆頭となってしまっていますね…

まとめ

著者の前野先生曰く、この手の研究は毎回結果が変わるので注意、だそうですが、面白いですね。

色々な幸福指数と、GDPだけでない国の指標を組み合わせたら面白そうです。

時間があるときにきちんと自分でデータをダウンロードして分析したいなと思いました。

今日は以上です。

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